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一筆啓上 日本一短い「母」への手紙 

 オーベルジュ土佐山に図書があり、一筆啓上 日本一短い「母」への手紙というタイトルの本が目に止まり、ソファーに座って読みふけってしまった。

 福井県丸岡町が全国から募集したら、三万数千通応募してきたらしく、その中の二百三十数通を載せていた。
数行の短い手紙ばかりだったが、年代を超えて応募があり、日常の母への感謝、反省などなどつづった胸打つ手紙ばかりだった。 
 手紙を読んでいたら、先日、バン・クライバーン国際ピアノコンクールで優勝した全盲のピアニスト、辻井伸行さんのお父さんがテレビのインタビューで語っていたのを思い出した。
 以前、息子さんとの会話の中で、もし一日だけ目が見えるのが許されるのであったら一番先に見たいものは何かの質問で、母の顔だと答えたそうだ。お父さんがインタビューでそう語りながら顔を少しそむけてぐっと涙ぐんでしまった姿を見て、思わず私も涙ぐんでしまった。できるものならば何とかしてその願いをかなえてやりたいですね。

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